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社会保障と仕事に関する疑問・質問編

お話を聞いた先生:岡山大学病院 消化器内科 准教授/炎症性腸疾患センター センター長 平岡 佐規子 先生

医療費助成制度について気になるQ&A


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社会保障と仕事に関する疑問・質問編

お話を聞いた先生:岡山大学病院 消化器内科 准教授/炎症性腸疾患センター センター長 平岡 佐規子 先生

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医療費助成制度について気になるQ&A


質問

寛解維持療法として治療を定期的に受けています。
この治療を長期間続けることになりますが、医療費が助成される制度はありますか?

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  • 漫画:カネシゲタカシ
  • IBD:炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease)

回答

潰瘍性大腸炎で軽症、あるいはクローン病でIOIBDスコア*¹による評価が2点未満の患者さんは医療費助成の対象外となり、通常の3割負担となります。ただし、これらの患者さんのうち、一定以上の額の医療を継続することが必要な患者さんは、医療費助成の対象となります。(「軽症高額該当」と呼びます)
「一定以上の額を継続」とは、医療費総額が33,330円を超える月が支給認定申請月以前の12月以内*²に3回以上ある場合をいいます。

*¹ IOIBD:International Organisation for the study of Inflammatory Bowel Disease
10項目(腹痛、下痢または粘血便、肛門部病変、瘻孔、その他合併症、腹部腫瘤、体重減少、発熱、腹部圧痛、貧血)の有無でスコアを算出します
*² (1)申請月から起算して12月前の月、または(2)指定難病を発症したと難病指定医が認めた月を比較して、いずれか後の月から申請日までの期間が対象です。なお、「33,330円」には入院時食事(生活)療養の標準負担額は含みません。